ボビンホルダー / bobbin holder

ボビンホルダーは、フライタイイングにおいてスレッド（巻き糸）を保持し、スムーズに供給するための重要な道具だ。「ボビン（bobbin）」が糸を巻きつける芯や軸を意味する。

この道具の主な役割は、スレッドを一定のテンションで保ちながら、正確にフライのフックに巻きつけていくことを可能にすることにある。ボビンホルダーがないと、スレッドがたるんでしまったり、逆にきつすぎたりして、繊細なフライタイイング作業を行うのが非常に困難になる。
ボビンホルダーは一般的に、中央にスレッドを巻いたボビンをセットするチューブ状の部分があり、そのチューブの先端からスレッドが滑らかに引き出される構造になっている。チューブの先端にはセラミックや金属製のガイドが付いており、スレッドが擦れて切れるのを防ぐ役割も果たしているのだ。また、ボビンが収まる部分には、スレッドの引き出しやすさを調整するためのテンション機構が備わっていることが多い。このテンションの調整が、フライタイイングの効率と仕上がりに大きく影響するため、自分に合ったボビンホルダーを選ぶことが重要になる。細かな素材を正確に巻きつけ、美しいフライを作り上げるためには、ボビンホルダーの存在は不可欠だと言えるだろう。