相模川水系

相模川水系 [830307] 地図 | 国土数値情報河川データセット

相模川水系は、山梨県と神奈川県にまたがる広大な水系で、神奈川県の「母なる川」として重要な役割を担っている。その源は、富士五湖の一つである山中湖に発し、山梨県内では「桂川」と呼ばれ、東へと流れる。笹子川や葛野川などの支流を合わせながら山梨県の東部を流れ、神奈川県へと入るとその名を「相模川」へと変えるのだ。

神奈川県に入った相模川は、相模ダム、城山ダムといった複数のダムを経て、流路を南へと転じ、神奈川県の中央部を貫く。この途中で中津川などの主要な支流を合流させ、最終的には相模湾へと注ぎ込む。幹川流路延長は約113km、流域面積は約1,680km²にも及び、流域内には山梨県と神奈川県の複数の市町村が含まれる。

相模川の水は、上流部では水力発電に利用されることが多い一方、中下流部では水道用水や農業用水、工業用水として幅広く利用されている。特に神奈川県の水道水の約6割を供給するなど、県民の生活や産業を支える上で不可欠な存在だ。また、かつてはアユが多く生息したことから「鮎川」とも呼ばれ、現在でもアユ釣りの名所として知られ、豊かな自然環境も保持されている。相模湖や津久井湖といったダム湖は、周辺の景観と一体となり、人々の憩いの場としても親しまれているのだ。

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