インプルーブドクリンチノット / improved clinch knot


インプルーブドクリンチノットは、釣りにおいて釣り針やスイベル、スナップなどのアイ(輪)にラインを結びつける際に最も広く用いられる結び方のひとつだ。その名前の通り、基本的なクリンチノットを改良(インプルーブド)したもので、非常に高い結束強度と信頼性を持つ。特に、モノフィラメントラインやフロロカーボンラインなど、比較的硬いラインとの相性が良いとされている。

この結び方の特徴は、まずラインをアイに通し、そのラインの先端側を本線に数回(通常は5〜7回)巻きつける。その後、巻きつけた先端を、アイに通した直後にできた小さな輪(ループ)に逆方向から通し、さらにラインがアイを通った直後に巻きつけた部分の根元にできた大きなループにも通すことで、二重のロック構造を作る。最後に、唾などで湿らせながらゆっくりと締め上げていくことで、非常にコンパクトで強固な結び目が完成するのだ。

インプルーブドクリンチノットの最大の利点は、その結束強度の高さ結び目のコンパクトさにある。二重にラインを通すことで、ラインが滑りにくくなり、高い引張強度を維持できる。また、結び目自体が小さく整っているため、ガイドをスムーズに通過しやすく、飛距離の低下やラインの絡みを防ぐ効果も期待できる。

習得も比較的容易で、一度覚えれば様々な状況で応用できる汎用性の高さも魅力だ。そのため、ルアーフィッシングから餌釣りまで、ジャンルを問わず多くの釣り人に愛用されている基本的な結び方であり、アングラーにとって必須のスキルと言えるだろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました