ダブルサージャンズノット / double surgeon’s knot


ダブルサージャンズノットは、主に釣りにおいて2本のラインを結束するために使われる、非常に信頼性が高く、比較的簡単に結べる結び方である。特に、異なる太さや素材のライン同士を結ぶ際にその真価を発揮し、リーダーとティペットの接続や、フライラインとリーダーの接続部など、様々な場面で活用される。

この結び方の特徴は、その名の通り「サージャンズノット(外科医結び)」を二重にすることにある。具体的には、2本のラインを並行に重ね合わせ、その両方をまとめて一度巻き付け、さらに同じ方向に二度目の巻き付けを行う。この二重の巻き付けが、結び目の強度と安定性を高める鍵となるのだ。結び目を締め込む際には、唾などで湿らせて摩擦熱によるラインの損傷を防ぐことが重要である。

ダブルサージャンズノットの利点は、その結束強度の高さ結び目のコンパクトさにある。二重に巻くことでラインがしっかりと食い込み、簡単には解けない強固な結び目ができる。また、結び目自体が比較的小さく、ガイドを通過する際の抵抗が少ないため、スムーズなラインの出し入れが可能となる。これが、特に繊細なラインシステムを組むフライフィッシングにおいて重宝される理由だ。

欠点としては、結び目を締める際にラインがねじれたり、絡まったりしやすい点が挙げられる。しかし、これは練習を重ねることで克服できる範囲であり、その信頼性や実用性を考慮すれば、多くの釣り人にとってマスターすべき基本的な結び方の一つと言えるだろう。

つまり、ダブルサージャンズノットは、ラインシステムを確実に機能させ、不意のラインブレイクを防ぐための、非常に実践的かつ重要な結び方なのである。

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