早川は、神奈川県の箱根外輪山に源を発し、箱根町から小田原市へと流れる河川だ。その特徴は、火山活動によって形成された地形を縫うように流れ、急峻なV字谷を形成している点にある。特に箱根湯本付近では、深い渓谷美と温泉街が一体となった独特の景観を作り出しており、多くの観光客を惹きつけている。
また、早川は水力発電にも古くから利用されてきた歴史を持つ。その急な勾配は、水のエネルギーを効率よく電力に変換するのに適しており、地域の電力供給に重要な役割を担ってきた。箱根登山鉄道が早川に沿って走る様子も、この川の景観の一部として親しまれている。
河口は相模湾に面しており、その合流点付近は古くからの漁港としても知られている。このように、早川は箱根の自然と温泉、そして人々の暮らしや産業と深く結びつきながら、多様な顔を持つ川である。

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