ロッド / rod

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ロッドとは、フライフィッシングにおいてラインを操り、毛ばりを目的の位置に届けるための釣り竿である。一般的な釣り竿に比べて細長く、しなやかな素材で作られており、キャスティングの際の振り抜きやすさと精密なコントロール性が求められる。

フライロッドの長さは使用目的によって異なり、一般的には7フィートから10フィート前後が多い。1フィートは約30cmなので、6フィートは240cm。短いロッドは小さな渓流など狭い場所に適しており、長いロッドは広い川や湖での遠投やライン操作に向いている。また、片手で扱う「シングルハンドロッド」と両手で扱う「ダブルハンドロッド(スペイロッド)」があり、釣り場の状況や釣る対象によって選ばれる。

ロッドには「番手(バンテ)」と呼ばれる重さや強さの規格があり、使用するラインの番手と一致させることが重要である。数字が大きいほど強いロッドで、3番から8番が一般的。3番ラインには3番手、5番ラインには5番手、というように、ラインとロッドの番号が対応している。ロッド、ライン、リールの三つのバランスが取れてはじめて、スムーズで正確なキャスティングが可能となる。

素材はかつては竹(バンブーロッド)が主流だったが、現在ではカーボンファイバー製が一般的であり、軽量で強度に優れている。扱いやすさ、感度、パワー、そして美しさも含め、ロッドはフライフィッシングにおける最も個性的で、選ぶ楽しみのある道具のひとつである。

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